第3章: あなたがコミュニケーション力をつけたい理由
有力企業98社アンケート
採用担当者が語る採りたい学生像 AERA‘06.1.2-6
大手就職情報会社の「就職人気企業ランキング」をもとにアンケートを行い、「採用したい人材」について回答を得た98社について06年度採用予定者数(07年4月入社)、05年度採用者数(06年4月入社)と採用したい人材、したくない人材を表にしたもの。
業態は以下の通りです。
食品・飲料/旅行・交通・サービス/広告/新聞・テレビ・出版/金融/商社/メーカー/自動車/化粧品/アパレル/住宅・不動産/印刷/流通/電気・ガス/製薬/通信/人材/その他(JT,宇宙航空研究開発機構、JICA,政府系法人)
採用したい学生像
今回の企業アンケートでも、採用したい人物像に「苦労、経験、チャレンジ精神、バイタリティー」といった要素をあげた企業は98社のうち37社にのぼっています。特に目立つキーワードは「自ら考え、自ら行動できる人」でした。中でも次の三社の採用したい学生像は是非参考にしてもらいたいので全文を紹介することにします。
『これがやりたい、という具体的な志望動機がある場合はもちろんのこと、具体的にこれという志望動機を描けていない場合でも、自分の軸、考えをしっかり持ち、住友商事に対する想いを素直に表現できる人』住友商事
『好奇心旺盛。自分のやりたいことをはっきり意識している。変化を好む。冒険心を感じる。他と違うことを気にしない』損害保険ジャパン
『型にはまった特定の人物像は求めていない。粒揃いより粒違いが合言葉』博報堂
採用したくない学生像
「入社後何をしたいのか、どのように成長したいのかが,不明確なまま当社を受験してくる人。就職すること及び働くということを義務としかとらえていない人。会社、仕事を自分の枠に当てはめて考えてしまう人。依存心が強く、周囲に流される人。行動を伴わない評論家」
企業が学生に求める資質としてつねにトップにあげられるのが「コミュニケーション力」。今回のアンケートでも、44社がこの能力を重視すると回答しています。
逆境に強く、コミュニケーション力のある学生?むろん、大学名だけでそういった学生を見分けられるわけではない。しかし、興味深いことに、人事担当者がそのコミュニケーション力に関して語っているところがあります。
「質問を三回繰り返すことで、その人の本心が見える。例えば、学生時代の経験談にしても、なぜそれをしようと思ったの?それから何を得たの?としつこく質問を繰り返していくと、面接のためだけに用意した答えだけでは持たなくなる」
「学生はコミュニケーション力を勘違いしていることが多い。面接官は学生がつまらない話しをしている時は、露骨に嫌な顔をすることがある。これで相手の気持ちをどれだけ察することができるか試す。延々と自己PRを並べる学生はそれだけで減点対象。複数学生がいる中で相手のことを考えられないのかと言われてもしょうがない」
「卒業論文の内容を聞くと、この能力の差がわかる。卒論のテーマは部外者にはわからないもの。わかりやすい結論を提示して、相手に短時間で伝えられる学生は強い。例えば、エレベーター・トークを意識してほしい。エレベーターに乗っている30秒間でどれだけ相手に自分の言いたいことを伝えられるかが大事」
「会社説明会にきた学生全員に必ず、コミュニケーションゲームというゲームをしてもらいます。5?6人でグループを組み、それぞれバラバラの情報の入った紙を渡す。グループ全員が持っている情報を出し合い、知恵をあわせなければ指令がわからないという仕掛け。
例えば、限られた時間内で目標に近づいていく手段が、本当に社会で試されるコミュニケー
ション力だということを、学生の皆さんに気づいてもらいたいと願っています」
慶応義塾大学、総合政策学部の花田教授はこのように分析されています。
『過去と今の就職人気企業ランキングなどを比較すると、ランキングに登場する企業は大きく移り変わっていることが分りました。学生は、人気のある企業、今時流に乗っている企業などに入りたいと思いがちですが、企業は年を経るごとに変化していて、さらにこれから会社の寿命は短くなっていくことが予想されます。そのため、自分の価値観を大事にしながら、自分が何をやりたいか絶えず考え、嫌なことから逃げずに自分の工夫でその状況を改革しいくような人間力を発揮していかねばならないでしょう』
目立つキーワード「自ら考え、行動する人」
「嫌なことから逃げずに自分の工夫でその状況を
改革していくような人間力を発揮せよ」とは、
どういうことでしょうか?
原点に戻って英語圏のコミュニケーションを考えてみる。
カナダやアメリカは移民の国。
お互い誰であれ、東西南北分らない者同士が、
英語ということばを頼りに暮らす社会。
そんな国でのコミュニケーションは、
「分らないという前提」でスタートします。
そのため、
「話し合う」という
「たずねる、質問する」行為と、
「返答する、説明する」という行為の繰り返し。
それはまるで、
彼らはそんな社会で、分かり合えない者同士が
一緒にやっていこうとするためのDNAのようです。
なぜか、
日本のような「察し」のDNAがないんです。
『この気持ち伝えたい、
コミュニケーションはキャッチボール』
で知られている伊藤守さん。ホームページにこうあります。
片方が一方的に話したら?話す機会がなく息苦しくなる。
同時にたくさんの情報を発したら?無力感を感じる。混乱。
投げたボールを捨てられたら?ショック。怯え。
違う色のボールが返ってきたら?
困惑。投げたボールがけり返されたら?
自分の存在感を無視されたように感じる。
ボールを受け取ってもらえなかったら?
無視されたのと同じ、居場所がなくなる。
頭越しの激しいキャッチボールの間に入ってしまったら?
混乱、恐怖、萎縮。
二人で話していたのにもう一人入って、その人とだけ話し始めたら?
独りぼっち、仲間はずれ。こんなことが続くと、
次に新しい人と出会ったとき、身構えるようになります。
緊張、投げられない、受けられない、抱え込んでしまう。
でも誰でも最初は緊張するんです。ですから、
最初はその緊張の共有ですから-----
人は、人とのかかわりから力を得ています。
それを基に行動を起こします。コミュニケーションが絶たれたり、
好ましくないコミュニケーションは人を独りぼっちにしてしまいます。
独りぼっちになると、それにまつわっていろいろな症状が現れます。
「やる気がない」「安心感がない」「人が信じられない」
「受身になってしまう」「感じられない」
独りぼっちになったら誰でもそうなります。
人と関わりを持とうと思ったら、いつだってリスクはあります。
いづれにしても関わりのない人生はありません。
それを知った上で、
やっぱりキャッチボールをしてみるという立場を
私たちは選んでいるのです。
海外の学校に通い、海外生活すれば、
誰でも味わうカルチャーショック。
それは、いかなる場合でも
「フレキシブルな態度とオープンな心」
が要求されるからです。
更に沈黙は「禁」なり!
ならば、
“こもるな、開け!!”
語るべきときに
自分の想いや意見が語れないあなた、
独りよがりのコンフォート・ゾーン(安心領域)、
“当たり前”のように居すわる理由‐‐‐
まぁ?、ゆうてみなはれ。

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